All the World is a Stage

ミュージカルや舞台の観劇記録や感想、自分用メモなどを書いています。今やっている作品だけでなく、過去作(円盤化作品、映画、ライビュなど)も見ます。

【観劇記録】「ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート」(2021)@シアターオーブ

☺「ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート」@シアターオーブ

昨年2020年の上演予定が延期になっていた公演。

今年も途中いくつかの公演が中止になってしまいやりきれない気持ちになったが、個人的には千秋楽公演をギリギリ見ることができたのでツイていた。

 

ヘロデ王藤岡正明くんの空間掌握力が半端なかった。日本勢も海外勢も実力派の俳優たちが揃っていて、申し分のない公演だった。

あえて言えば、コンサートだけど、衣装替えや小道具を使ってくれたらより楽しかったかも。特に、キリストの死の場面を派手にしてほしかった。囚人服にも着替えられないし、十字架も出てこなかったから、、、。だけど、マイケルの歌声は素晴らしいし、照明の効果もあって、十分良かった(笑)

 

【観劇記録】米倉涼子 X 城田優『SHOWTIME』

米倉涼子 X 城田優『SHOWTIME』@東急シアターオーブ

前田美波里さんゲストの回。上手側の8列目で観劇! オーブでこんな前は初!

良くも悪くもかなり混み合っていて、客入りは盛況。

 

ミュージカルナンバーを中心に、色々な楽曲のジュークボックス。まさに"ショータイム"。ブロードウェイらしい、派手でセクシーでちょっとお下品なショー部分が楽しかった。

いきなりダンサーの話をするが、選りすぐりのメンバーが集まっていて全員うまい。ボブ・フォッシーライクなコミカルでキッチュな振り付けも最高だし、ダンスがとにかく楽しかった。

 

コロナウイルスがなければ、よねさんは今年ブロードウェイのシカゴに再挑戦するつもりだったらしい。そして、日本でもシカゴをやる予定だったと。今回の「SHOW TIME」は、その代わりに何かできないか考えたよねさんの発案ではじまったもので、呼びかけに集まってくれた人たちでつくりあげたそう。

 

★ナンバー

Overture
Willkommen ウィルコメン(『キャバレー』より)
MEIN HERR 私の愛するあなた (『キャバレー』より)
Rich Man’s Frug リッチマンズ・フルーグ( 『スウィート・チャリティ』より)
I GOTCHA(『ライザ・ウィズ・ア・“Z”』より)
All I Care About(『シカゴ』より)
We Both Reached for the Gun(『シカゴ』より)
Roxie( 『シカゴ』より)
With You(『ピピン』より)
Corner of the Sky(『ピピン』より)
Blackbird(ビートルズ
Steam Heat(『パジャマゲーム』より)
Mr. Bojangles ミスターボージャングルズ(『ダンシン』より)
No Time at All(『ピピン』より) 前田美波里
If My Friends Could See Me Now 今の私を見せたいわ(『スウィート・チャリティ』より) 前田美波里
Nowadays〜Hot Honey Rag(『シカゴ』より)
Falling Slowly(『ONCE ダブリンの街角で』より)
The Wall in My Head 頭の中の壁(『ジェイミー』より)
The Impossible Dream 見果てぬ夢(『ラ・マンチャの男』より)
Imagine(ジョン・レノン) 城田
Hallelujah(レナード・コーエン) 米倉、城田、JKim、ウィン
SHOW MUST GO ON(オリジナル)

 

★キャスト

米倉涼子城田優森崎ウィン、JKim、大澄賢也、青山航士、碓井菜央、尾関晃輔、
加藤さや香、神谷直樹、田極翼、中嶋紗希、伯鞘麗名、橋本由希子、福田えり、松出直也、三井聡

スペシャルゲスト:中尾ミエ or 前田美波里

★スタッフ

演出:城田優 米倉涼子

振付:大澄賢也

音楽監督・指揮:上垣聡

 

【背景知識 & 歌詞研究】イン・ザ・ハイツ In the Heights【これだけは】

ブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」について、舞台を観劇しただけではわからなかったことを、歌詞を引用しながら自分なりに補足してみた。 

もうすぐ映画も公開されるため、その予習も兼ねて。

 

※2021年舞台のイン・ザ・ハイツを観たときのかなりテキトーな感想↓

all-izz-well.hatenadiary.jp

 

 

※追記

7月21日に映画イン・ザ・ハイツの試写会にいってきた!

非常に素晴らしい作品で、近年のミュージカルの映画化としては最高の出来だと思う!

 

まず、トレーラーの段階でも視覚的な楽しさは伝わってきていたが、本編は期待以上に色彩美や視覚的なこだわりが徹底されており、その上、長めのナンバーで飽きさせない仕掛け(ファンタジーだが安っぽくない)があり、視覚的な豪華さという点で舞台を超え、映像の良さが最大限生きていた。

さらに、設定やストーリーの構成にもオリジナルの舞台版から変更があり、簡略化・単純化されたわけではないにもかかわらず、よりわかりやすく入り込みやすい作品になっていた。

べた褒め!(笑)

 

気づいたミュージカル版→映画版の変更点に関しては、以下青字で追記しています。

 

 

 

★ワシントンハイツの位置と歴史  & 主人公ウスナビについて

イン・ザ・ハイツの舞台は、ニューヨークのマンハッタン北西部、ラテン系移民が多く住む町ワシントンハイツ。


主人公のウスナビは、ドミニカ系移民の第二世代。母のお腹にいる時に、両親と船でニューヨークに渡った。ここワシントンハイツで両親の遺した小さな商品雑貨店を守りながら生活しており、いつの日か、両親が生前住んでいたドミニカで暮らす事を夢見ている。

※映画版では、ウスナビは6歳までドミニカに住んでいたという設定に変わっていた。生まれた時にはすでに移住していたオリジナル舞台版と違って、物心ついたあとに移住したということだ。ドミニカの記憶があるということになる。この方が、大人になったウスナビが、ドミニカへの思い入れやカリブ海の美しい海の景色への強い愛着を持っていることに説得力が生まれるため、良い変更だと思う。

 

では、ワシントンハイツとは具体的にどこか。

M1 "In the Heights" の中に次のような歌詞がある。

 

[USNAVI]

Now, you’re prob’ly thinkin
“I’m up shit’s creek
I never been north of Ninety-Sixth Street”
Well you must take the 'A' Train
Even farther than Harlem to northern Manhattan and maintain
Get off at 181st, and take the escalator

(M1「In the Heights」)

「思ってるだろ

最悪な状況のオレは 96より北に行ったことないだろって

なら Aトレインに乗って目指せ

ハーレムの先 マンハッタンの北の端

降りる駅は そうさ、181」

 

数字が表すのはマンハッタンの東西に走るストリートの名前。まさにウスナビが住むワシントンハイツの位置を説明してくれている。

 

マンハッタン島の地図で確かめてみよう。

ワシントンハイツはピンクのところ。↓

f:id:all_izz_well:20210716215231p:plain

 

主要な通りが見えるまでズームしてみよう。

ワシントンハイツは、ピンクで示した”155ストリート”と”ダイクマンストリート”の間のあたり。↓

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前述のように、ワシントンハイツで最も多数を占める住民はラテン系人種で、スペイン語公用語となっている。その中でも多いのは、ドミニカ人とその子孫たちで、ウスナビもその一人である。

この地域は、1980年代のクラックブーム(違法薬物であるクラック・コカインの氾濫)における影響を大いに受けた。この理由の1つには、1980年代から90年代にかけて多数の犯罪、とりわけ殺人やドラッグに係わった地元のギャング集団の存在がある。

ということで治安の悪い印象がある地区で、家賃もマンハッタン島の中では安い方だった。

しかし、最近では他の人種も多く移り住み、家賃も高騰し始めた。

 

そんな状況を、昔からここにいる住民の視点で嘆くのがこの歌詞。

[USNAVI]

I’m getting tested times are tough on this bodega
Two months ago somebody bought Ortega’s
Our neighbors started packin’ up and pickin’ up
And ever since the rent’s went up
It’s gotten mad expensive

(M1「In the Heights」)

「タフな状況だ このボデガ*1

2ヶ月前も買収された オルテガの美容院

近所は次々 引っ越しの用意

上がりだした家賃 今やベラボウに高い」

  

※ちなみに、ワシントンハイツの南はハーレム地区である。

その中のウエストハーレムから、既にドミニカ人の多い地域が始まっている。

ハーレム

① ドミニカ人が住むウェスト・ハーレム 

② ヒスパニックの住むイースト・ハーレム

アフリカ系アメリカ人のセントラル・ハーレム(ここだけを指してハーレムと呼ぶこともある)

 

 

 

★その他登場人物の生い立ち & 立場

登場人物はワシントンハイツの住人だからみなラテン系なんでしょ?とひとくくりにしたくなるが、ラテン系はラテン系でもひとりひとりルーツがバラバラなのである。それがこの作品に深みを与えている。

 

実際、M1「In the Heights」にもこんな歌詞が。

[COMMUNITY]
In the heights I hang my flag up on display
[USNAVI]
We came to work and to live and we got a lot in common
[COMMUNITY]
It reminds me that I came from miles away

「インザハイツ 祖国の旗掲げ」

「働くため 生きるため 皆やってきた」

「はるばる海を越えてきた」

  

 

ニーナ

ワシントンハイツのみんなの希望の星として、街を出てスタンフォード大学に進学したニーナ。ちなみに、スタンフォード大学は西海岸のカリフォルニア州にあるため、ニューヨークからは遥か彼方。

せっかく進学したのに、なんと退学してワシントンハイツに戻ってくる。理由は、奨学金だけでは生活が厳しいことや、アルバイトに追われ勉強が追いつかなくなってしまったこと、そして、差別を受けたこと。

 

ニーナはプエルトリコ系移民の第二世代。(ウスナビと同じドミニカ系移民ではない。)

プエルトリコアメリカによって占領された歴史から、アメリカの自治領となった島である。そのため、島民はアメリカの市民権が与えられており、本島とアメリカ本土を自由に行き来することができる。そのため、プエルトリコ系”移民”とは、同じアメリカ領土内で本土に移ってきた人々のことである。

そのため、プエルトリコ人はマイノリティである移民の中でもさらに少数派で、味方が少ない立場として描かれている。

ちなみに、リンマニュエルミランダの両親もプエルトリコ人である。

 

以上を知ってから見ると、イン・ザ・ハイツという作品は、徹底した明るい雰囲気の中にも厳しい現実を上手く映し出す、骨太なミュージカルであることが感じられるだろう。

 

 [NINA]
When I was younger, I’d imagine what would happen
If my parents had stayed in Puerto Rico
Who would I be if I had never seen Manhattan
If I lived in Puerto Rico with my people
My people!

(M9「♪When you're home」)

「幼いころ想像してた

ずっといたらどうなってたか プエルトリコ

来なかったらどうなってたか マンハッタンに

私はどうなっていたのか プエルトリコ

両親といたら!」

 

アブエラ

ハイツの住人みんなのおばあちゃん的存在。

キューバ系移民。

 

ベニー

アフリカ系アメリカ人!(ラテン系移民ではない。)

 

ヴァネッサ

美容師で、ファッションデザイナーを夢見るヴァネッサは、ワシントンハイツから離れ、ニューヨークのさらに中心部ダウンタウンに移ることを目指している。

ワシントンハイツを出たいところはウスナビと共通だが、故郷に帰りたいウスナビと比較すると反対の動機である。

 

[VANESSA]
If I win the lottery, you’ll never see me again
[USNAVI]
Damn, we only jokin’, stay broke then
[VANESSA]
I’ll be downtown
Get a nice studio, I'll get out of the barrio

(M7「96,000」)

ヴァネッサ

「宝くじが当たったら あなたともサヨナラ」

ウスナビ

「なんだい 貧しいほうがいいよ それなら」

ヴァネッサ

「行くの ダウンタウン

ここを出て 立派なスタジオ立てる」

  

残念ながら、ヴァネッサの人種はわからない。しかし、既に彼女のアイデンティティはニューヨーカーなのではないだろうか。

 

★歌詞に登場する聞き慣れないことば

ブラカドギオ(ブラカドシオ)(M7 「♪96,000」)

もし宝くじが当たって96000ドルが手に入ったら...。そんなありえない未来を夢見て、ハイツの住人が歌うナンバー「♪96,000」。

 

そこに出てくる単語が、ブラカドギオ Braggadocio。

これは自慢屋 、ほら吹きの意味。由来は、エドモンド・スペンサーの「妖精の女王 The Faerie Queene」(エリザベス1世に捧げられた)に登場する、虚栄心の権化のブラカドギオというキャラクター。

 

そして、ラップのバリエーションの一つに、ブラカドギオというものがある。バトルラップの場において、自分の身体、財力、セックスのうまさなど、自分がいかに相手よりもイケてるか誇示し、相手を罵るスタイルのことである。

 

M7 「96,000」 の前半は、万が一自分が宝くじを当てたら賞金をどれだけ賢く使うか、ウスナビとベニーがラップで競いあっている部分である。ベニーのナルシストなリリックを受けたウスナビが、ベニーに対してMr.「ブラカドギオ」というワードを用いて口先ばかりの見栄っ張りだと反撃し始めるところである。

 

[BENNY] 
Yo,
If I won the lotto tomorrow
Well, I know I wouldn’t bother goin’ on no spendin’ spree 
I pick a business school and pay the entrance fee!
Then maybe if you’re lucky, you’ll stay friends with me!
I’ll be a businessman, richer than Nina’s daddy!
Donald Trump and I on the links, and he’s my caddy!
My money’s makin’ money, I’m goin’ from po’ to mo’ dough!」
[USNAVY]
Oh no, here goes Mr. Braggadocio
Next thing you know, you’re lying like Pinocchio—
 

ベニー

「もし明日宝くじ当てたら

無駄遣いしないぜ 無闇に

ビジネススクールの入学金に

  ・・・

金が金をよぶだろう

おいでおいでって」

ウスナビ

「OH NO
どうも Mr.ブラカドキオ
嘘ばっかついて まるでピノキオ」

 

※↑なんと!映画版では、ブラカドキオという単語は削除されていた!泣

わかりくいからだろうか...

 

 フロド(M7 「♪96,000」)

[BENNY]

My money’s makin’ money, I’m goin’ from po’ to mo’ dough!
Keep the bling, I want the brass ring, like Frodo!

   ・・・

[USNAVI]
As for you, Mr. Frodo of the Shire—
96 G’s ain’t enough to retire

ベニー

「金が金をよぶだろう

   ・・・

キラキラのリングは まるでフロド」

   ・・・

ウスナビ

「お前、フロドだっけ ホビット族の?

96,000ドルがあったって 引退は不可能さ」

 

96 G's とは、96,000ドルのこと。

1 G = 1 grand (1グランド)=1 thousand dollarsを意味する。

 

指輪物語」「ロード・オブ・ザ・​リング」の主人公のホビットの名前を覚えているだろうか。そう、彼の名前こそフロド Frodoである。

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 キャッスルガーデン(M9「♪When you're home」)

[BENNY]

We gotta go I wanna show you all I know
The sun is setting and the light is getting low
[NINA]
Are we going to Castle Garden?
[BENNY]
Maybe, maybe not, but way to take a shot, when the day is hot

 

お互い良い雰囲気になっているベニーとニーナの会話中、さらっと出てくる”キャッスルガーデン”。

キャッスルガーデンは、現在キャッスルクリントンと呼ばれている、マンハッタン南端のバッテリーパーク内にある元要塞。国定公園となっている。

要塞として使われた後は劇場やオペラハウスなど様々に活用されてきたが、現在は、マンハッタン島南東に浮かぶ自由の女神とエリス島へ向かうフェリーのチケットセンターとなっている。19世紀後半には、アメリカで最初の移民局として、800万人以上の移民を受け入れていた。

 

 

「”ピラグア”=プエルトリコのかき氷」なのは見ていればわかるだろうし、とりあえずこんなところだろうか。

*1:ボデガ:NYではラティーノが経営する街角の小さな食料品屋のこと。スペイン語で酒蔵の意味。

【記録】「ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー」(2012)

☺「Jesus Christ Superstar: Live Arena Tour」

バーミンガム・ナショナル・インドア・アリーナ

2012年10月5日収録

演出:ローレンス・コナー

 

ミュージカル作品のコンサートバージョンの映像化としては、「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート」、「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」に並んで有名な作品。

ミュージカルのコンサートバージョンとは、普段ミュージカルを行うような劇場を抜け出し、アリーナ等の会場で大人数の観客を動員して行うもの。そのため、舞台転換が少なく歌唱がメイン。今映像化されている3作はどれもオペラのように歌だけでつないでいくミュージカルなので、コンサート形式にしやすいのだろう。芝居は、演目にもよるが、できる範囲で行われる。衣装替えやダンスもあったりなかったり。

 

現在の日本でジーザス・クライスト=スーパースターに触れたいと思ったら、これを観るのが一番手軽なはず。今回は、来る7月下旬にシアターオーブで行われるJCS inコンサートに備えて改めて視聴。

 収録されているのは、2012年10月5日イギリスのバーミンガム・ナショナル・インドア・アリーナの公演。時々映る観客席(めちゃくちゃ広い!)の熱気が半端なく、まさにポップスターの"ライブ"の雰囲気。演出はお馴染みローレンス・コナー。ロイド・ウェバーは、最後に自ら登場してちょっと挨拶する。ミュージカルの演出家ってみんなおちゃめなのか?って思う。イケコしかり。笑

 

★キャスト

ティム・ミンチン(Judas ユダ)

ベン・フォースター(Jesus イエス・キリスト

メラニー・C(Mary マリー・マグダレン)

クリス・モイレス(Herod ヘロデ王

ユダ役のティム・ミンチンはイギリスでコメディアンでもあるみたい。

ヘロデ王のリードナンバー"King Herod's Song"はテレビ番組のMCっぽくおもしろおかしく歌うシーンだが、ヘロデ王を演じたクリス・モレイスは実際にMCで知られているよう。

 

★ナンバー

"Overture" – Orchestra
"Heaven on Their Minds" – Judas
"What's the Buzz?/Strange Thing, Mystifying" – Jesus, Judas, Mary and Apostles
"Everything's Alright" – Mary, Judas, Jesus, Women and Apostles
"This Jesus Must Die" – Caiaphas, Annas and High Priests
"Hosanna" – Jesus, Caiaphas and Company
"Simon Zealotes/Poor Jerusalem" - Simon, Jesus and Company
"Pilate's Dream" – Pilate
"The Temple" – Jesus and Lepers
"Everything's Alright (Reprise)" – Mary and Jesus
"I Don't Know How to Love Him" – Mary
"Damned for All Time/Blood Money" - Judas, Caiaphas, Annas and Choir

"The Last Supper" – Jesus, Judas and Apostles
"Gethsemane (I Only Want to Say)" – Jesus
"The Arrest" – Judas, Jesus, Peter, Apostles, Caiaphas, Annas and Ensemble
"Peter's Denial" – Maid by the Fire, Peter, Soldier, Old Man and Mary
"Pilate and Christ" – Pilate, Jesus, Annas and Ensemble
"King Herod's Song" – Herod
"Could We Start Again Please?" – Mary, Peter and Ensemble
"Judas' Death" – Judas, Caiaphas, Annas and Ensemble
"Trial Before Pilate" – Pilate, Jesus, Caiaphas and Ensemble
"Superstar" – Judas, Soul Sisters and Angels
"The Crucifixion" – Jesus and Ensemble
"John Nineteen:Forty-One" – Orchestra

 

 

【観劇記録】「モーツァルト!」(2021)

 ☺「モーツァルト!」(2021)

観劇したのは、古川雄大くんと香寿たつきさんの回♡笑

千秋楽に行われた生配信は、育三郎くんと古川くんきちんと二人分観た。笑

 

二人のヴォルフを見た個人的かつ率直な感想としては、

育三郎くんの歌は本当に上手だしミュージカルらしいのだが、 この作品に関しては古川くんの方が好みだった。モーツァルトのストーリーは主人公ヴォルフガングの少年性や危うさが鍵となるので、控えめさのあまり感じられないザ・陽キャ(笑)ないくさぶヴォルフより、明るく振る舞っていながらも自信の無さが見え隠れする古川ヴォルフの方が、よりヴォルフガングという人物の多面的な魅力を引き出していたように思う。二人の素の姿を知ってしまっているせいで、舞台上での見え方にも影響があることは否めないが(笑)。

とはいえ、この作品はロックミュージカルである。ロックミュージカルには、俳優に対するミーハー心で観に行くことが推奨される、より大衆的なミュージカルという印象がある。そのため、ビジュアルの良さやアイドル性を求めて観に行くのは、仕方のないことなのである。

 

 

モーツァルトは、音楽とストーリーが本当に大好き。

初めて見たのはウィーンの新演出版(2016 ライムント劇場)で、Oedo Kuipers ウード・カイパースくん主演のもの。ここで激ハマりしてしまい、一層ミュージカル熱が高まった、そんな大切な作品。

私は、幼少期の自分をいつまでも心に宿し自己実現を追いかける主人公に似た生き方をしているため、モーツァルト!を観るとつい自分をヴォルフと照らし合わせて観てしまう。私は決して天才ではないんだけれど。同じ理由で「NINE」も大好き。「ピピン」はまぁまぁ好き(笑)これらのミュージカルは、自分の価値観が一番大事なINFP型(ユングの16性格診断)の人に刺さる作品ではないかな、なんて思っている。

 

 

【記録・感想】映画「ブルース・ブラザーズ(Blues Brothers)」

たくさんの楽曲が効果的に使われているので、一応ミュージカル映画に分類できるかなということで書き留めておく。

 

最初はこんなツラした奴ら(主役2人のこと)が歌うのか?と思ったが、歌って踊って歌って回る!さらに、音楽史に名を残すミュージシャンも次から次へ登場し、物語にうまく組み込まれていた。

ブルースブラザーズの歌ももちろん良いのだが、全体としては、二人が色々なミュージシャンと出会う未知との遭遇・化学反応シリーズといった印象を抱いた。

 

面白いと思ったのが、キャラクターがストーリー上歌うシーンと、キャラクター本人は無自覚に歌うシーン、どちらも入ってること。後者の例はアレサフランクリンの歌唱シーンで、ここはまさにセリフが歌詞になったようなミュージカル的カタルシスがたっぷり! カウンターに座ってたお客さんがいつのまにかコーラスガールになっているし、調理のアルバイトもトランペットを吹いている。
他にも、ライブシーンだったり路上演奏だったりバックミュージックだったり、あますことなく音楽が楽しめる映像作品となっている。

 

それから、音楽だけでなくハチャメチャな逃走劇も見どころで、後半は爆発と爆笑が止まらなかった。

 

個人的には、ピーウィー(ポールルーベンス)がウェイトレスのチョイ役で出てきたのに興奮♡ ただでさえメチャクチャな状態なのにもっと場をかき乱すのではないかと心配したものの、杞憂に終わった!笑

 

★お気に入り楽曲メモ
・The Old Landmark 🎤James Brown(ゴスペルソング)
・Boom Boom 🎤💿John Lee Hooker
・Think 🎤💿Aretha Franklin
・Shake Your Tail Feather 🎤Ray Charles(『ヘアスプレー』にも登場)
・The Theme From Rawhide 🎤The Blues Brothers(西部劇のテーマ・過去ライザミネリもカバー)
・Everybody Needs Somebody To Love 🎤The Blues Brothers 💿Solomon Burke(過去Rolling Stonesもカバー)
・Jailhouse Rock 🎤The Blues Brothers 💿Elvis Presley